第3のウエアラブル機器「ヒアラブル」として注目を集める無線イヤホン。この無線イヤホンについて、いち早く消費者への情報提供を行ってきたのが、日本初のイヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」だ。前回に続き、同店を運営するタイムマシン 経営戦略室 広報戦略室長の松田信行氏に話を聞いた。
前編はこちら
――無線ヘッドホンではどんなことが起こっていますか。
無線のヘッドホンでは高機能化が進んでいますね。ソニーの「MDR-1000」は、ノイズキャンセリング機能がすごい。一般的に無線ヘッドホンはホワイトノイズというか、「サー」というような音がするんですが、これはまったくしない(関連記事:高精度のアクティブノイズキャンセリングの扉を開けたソニー)。さらに周囲音に合わせてノイズを打ち消してくれる。ヘッドホンの部分がタッチパネルになっているから、そっと触れるような自然な動作で、曲送りや音量調整といった操作もできる。
ヘッドホンはイヤホンに比べると小型化要求が低いのです。イヤーパッドの大きさより小さくする必要はありませんからね。だからイヤホンよりさらに多様です。“エンタメ系”として進化を見せる製品もありますね。米Skullcandyの「Skullcandy Crusher Wireless」(2017年5月発売)は、バイブレーション機能があって、音楽に合わせてヘッドホンが振動します。まるでライブ会場で聞いているような臨場感が味わえるのです。