欧州最大の電動車両研究プロジェクト「MotorBrain」

 「MotorBrain」は、Infineon社をリーダーとする欧州9カ国の30社および研究機関で組織されている。xEVの航続距離を延ばし安全性を高めるとともに、磁石のレアアース依存度を引き下げることを目指して研究を進めている。

 同プロジェクトには、研究機関や半導体メーカー、モーターメーカー、自動車部品のサプライヤー、自動車メーカーなど、xEVの開発・生産にかかわるすべての分野のメンバーが参加している。

 同プロジェクトは、2011年秋に発足した。プロジェクトが終了する2014年10月よりも約半年早く、研究チームはレアアースを使わない高性能小型モーターのプロトタイプを開発した。

 同プロジェクトは、約3600万ユーロ(約50億円)の予算を持っており、欧州最大の電動車両の研究プロジェクトになる。開発費用については参加企業に加えて、「ドイツ連邦教育研究省(BMBF)」や「European ENIAC Joint Undertaking」をはじめとする各国政府の資金助成機関も拠出している。