デジタルヘルス・トレンド
目次
-
静脈が見える!「血管可視化装置」の使い勝手は?
医療現場でどう活用されているのか
近赤外光を皮膚に照射することで非侵襲的に血管走行を映し出す「血管可視化装置」。2018年4月に医療機器大手のテルモが、5月には高知大発ベンチャーのプラス・メッドがそれぞれ新製品を発売し、にわかに注目を集めている。見えにくい血管への穿刺時に便利とされるが、実際の使い勝手はどうなのか? 現場の声を取材し…
-
重粒子線がん治療、新時代へ
国内外で建設ラッシュ、技術革新が後押し
JR山形駅から車で10分弱。山形大学医学部附属病院の敷地の一角で、世界最先端のがん治療施設の建設が進んでいる。「山形大学重粒子線がん治療施設」。東北以北では初の、重粒子線によるがん治療施設だ。建屋面積は45m×45mと、同施設として世界最小級。同病院の駐車場の片隅に、すっぽり収まってしまう大きさであ…
-
これが「VR×ヘルスケア」最前線
疾患体験・治療から介護、フィットネスまで
私はビルの屋上に立っている。「右足を一歩前に踏み出して」と左側に立つ女性が笑顔で囁く。一歩でも動けば落ちてしまうのに、この人は一体何を言っているのだろう…。右側から男の人の声が聞こえる。「ほら、大丈夫だからもう一度」。私をどうしようというのか――。
-
我々が“グレーゾーン”に挑むワケ
遺伝子検査サービス、“占い”の先にある未来(下)
一般向け遺伝子検査サービスをめぐって起きつつある、タテとヨコへの広がり。すなわちゲノム解析技術の進化と、異分野との連携を突き詰めた先には、どのような未来が待ち受けているのだろうか。
-
ゲノム情報に埋もれた“宝探し”が始まった
遺伝子検査サービス、“占い”の先にある未来(中)
ヤフーやディー・エヌ・エー(DeNA)、楽天などの大手ITサービス事業者がこぞって投資しているものの、まだ大きな成功には至っていない一般向け遺伝子検査サービス。だがこのサービスはこの先、(1)タテと(2)ヨコの両方に大きな広がりを持つようになる。関係者の言葉から見えてくるのは、そんな未来図だ。
-
あの遺伝子検査のブーム、一過性で終わるのか?
遺伝子検査サービス、“占い”の先にある未来(上)
2017年8月、楽天は一般向け遺伝子検査サービス大手のジェネシスヘルスケアに約14億円を出資したと発表した。楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏はジェネシスヘルスケアの社外取締役に就任。楽天が「(予防)医療にかかわる分野に出資するのは初めて」(同社広報)という。
-
内視鏡がAIで賢くなるってホント?
病変を逃さず発見、医師の診断をサポート
内視鏡診断の支援として人工知能(AI)を活用する試みが活発になってきた。大腸や胃に生じた病変をAIが逃さず発見したり、悪性度を瞬時に判定したりする――。近い将来、そんな光景が当たり前になるかもしれない。2019年ごろの実用化を目指した臨床研究が始まり、学会も検診などへのAI活用に向けたデータベース構…
-
認知症、早期発見時代への幕開け
新たな指標で認知機能の低下を捉える研究開発が相次ぐ
朝起きて、「おはよう」と声をかける。「おはようございます。今日は何曜日ですか?」と尋ねられたので、「水曜日」と答えた…。会話の相手はコミュニケーションロボット。こうしたささいな会話から、気づかないうちにロボットが認知機能の程度を測ってくれる――。そんな未来が、遠からずやってくるかもしれない。
-
動きだす遠隔診療
2018年度診療報酬改定で評価へ、医療現場はエビデンス構築に動く
スマートフォンやパソコンのビデオチャット機能を使い、インターネットを介して医師が診療を行う遠隔診療(オンライン診療)が、普及へと大きく動き出しそうだ。政府は2018年度診療報酬改定で遠隔診療を評価する方針を表明。厚生労働省は近く、遠隔診療の活用促進に向けた新たな事務連絡を出す方針である。医療現場でも…
-
生保大手3社は、デジタルヘルスをこう攻める
加速する“保険×デジタルヘルス”(下)
健康支援アプリから、日々の運動量や健診データと連動して保険料を下げる保険商品、ヘルスケアベンチャーとの連携、健康ブランドの立ち上げ…。保険×デジタルヘルスの動きが盛んになってきた背景や、それがデジタルヘルス業界にもたらすインパクトを探った「上編」に続いて、今回は各社の具体的な取り組みを見ていこう。
-
保険業界は、デジタルヘルスに「経済性」をもたらすか
加速する“保険×デジタルヘルス”(上)
「マジで?これ僕なん?不摂生してるとこうなるんやなあ。誰なん、このアプリ作ったの?」。お笑い芸人扮する会社員が、スマートフォン画面に映る“70歳の自分”にため息をつくと、「それは第一生命です」とナレーションが入る――。
-
「とりあえず睡眠薬」はもう終わり
“眠り”を誘うデジタルヘルス・ソリューションが続々
生まれてから死ぬまで毎日欠かさずに取る必要がある“睡眠”。人生のおよそ1/3の時間を費やすとも言われているその膨大な時間をめぐり、さまざまなデジタルヘルス・ソリューションがしのぎを削り始めた。日常の入眠支援から睡眠に関する疾患の治療まで、アプリやデバイスを使ったさまざまなソリューションが続々と登場し…
-
「うんち」「おしっこ」は雄弁な語り手
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(下)
デジタルヘルスの新たなフィールドとして注目を集める“排泄”周りのヘルスケアサービス。「上編」で紹介したお漏らし対策とともに活況を呈しているのが、健康チェックにかかわるサービスだ。
-
もう「お漏らし」は怖くない
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(上)
“排泄”周りのヘルスケアサービスの開発が活況を呈している。キーワードは「お漏らし(失禁)対策」と「健康チェック」。便や尿の漏れを予知したり検知したりするセンサーやそれと連携するスマートフォンアプリが、介護支援などへの応用に向けて続々と登場。便や尿を検体とし、健康や疾病リスクを判定するサービスでも多…