=(中)より続く=
クラウドファンディングによって資金や顧客を得られても、実際には製品を発売できないメイカーズが少なくない。量産に向けた試作「DVT(Design Verification Test)やPVT(Production Verification Test)」という壁を超えられないからだ。
そこで私は浙江省義烏(イウー)市にあるEMS(製造受託)企業に個人資金を投じた。このEMS企業はSMT(電子部品をプリント基板に表面実装すること)だけでなくアナログ回路や機構部品に対しても知見を有している。メイカーズが量産試作という壁を超える上で大いに役立つはずだ。
私たちCyberMartと取引するメイカーズは、ほかのEMS企業に量産を委託しても一向に構わない。ただ内容次第では、私が投資したEMS企業にその委託先の製品品質や供給安定性をチェックしてもらうほうがいいかもしれない。そのほうが消費者に安心して製品を提供できるためだ。