はじめに

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 携帯電話は過去20年で爆発的に普及し、日常生活の必需品となりました。ARM®は当初から携帯電話の心臓部として、時代とともに高度な機能を実現する一方、常に業界をリードする電力効率によって、バッテリ稼働時間の拡大に注力しています。

 スマートフォンの複雑性は一般にあまり理解されていません。平均的なスマートフォンはARMベースのプロセッサを10個以上も搭載し、タッチスクリーン、センサー処理、ロケーション/ポジショニング、カメラ、グラフィックス、アプリケーションなどの機能に加え、Wi-Fi、Bluetooth、LTEなど多数の接続性を管理しています。

 次世代のモバイルブロードバンドデバイス、いわゆる「5G」の標準化に向けたワイヤレス業界の動きを受け、このホワイトペーパーでは、5Gが何を意味するのかを、最終的に実現されるべき技術、課題、ユースケースの観点から検討します。特に新規のギガビット超デバイスの足回りとなるARM Cortex®-R8リアルタイムプロセッサが、同時に電力効率維持の心臓部であることを解説します。