連載
「クルマ不要」時代の突破口
若い人を中心にクルマ離れが進んでいると言われる。しかし、自動車に対する態度は人により様々であり、各人のタイプに合わせたアプローチをとれば、販売意欲を掻き立てることは決して不可能ではない。デザイン会社のU'eyes Designは、大規模なアンケート調査と独自の分析手法によって消費者と自動車の関係を詳細に分析。その結果をもとに、特定の層ごとにどのような自動車を提供するのが市場の活性化に有効かを寄稿してもらう。
目次
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ペーパードライバーは「ドキドキドライバー」
[第1回]
若い人を中心にクルマ離れが進んでいると言われる。しかし、自動車に対する意識や態度は人により様々であり、各人のタイプに合わせたアプローチをとれば、販売意欲を掻き立てることは決して不可能ではない。生活者視点でのデザインコンサルティングを手掛けるU'eyes Designは、大規模なアンケート調査と独自の…
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運転好きにするヒントは幼少時に
[第2回]
大規模なアンケート調査の分析結果から、自動車市場を活性化する方法を考える連載の第2回。第1回に引き続き、ペーパードライバーに向く自動車の姿を考察する。ペーパードライバーは、できれば運転はクルマに任せたいと考えており、通常のドライバーよりも自動運転車に対する利用の意欲が高い。ただし、さらに購買意欲を高…
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高齢者は引きぎみ? 自動運転車の悩み
[第3回]
大規模なアンケート調査結果をもとに、自動車市場の活性化策を考える連載の第3回。今回取り上げるのは、高齢者市場を刺激していく方法である。開発が進む自動運転車を狙いの1つは運動能力の衰えた高齢者の支援にあるが、高齢者自身は自動運転車に身を任せるより、自分の運転を支援する機能の強化を望んでいる。その下の世…
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若い人にクルマを売る方法、人生の転機を見逃さない
[第4回]
今回は、生活者が自動車の購入を考えるタイミングを検討する。購入につながる機会が多いのは若い頃で、免許を取得した直後や、結婚などで家族が増えた時に購入意欲が高まる。この機を捉えて購入につなげるには、運転に対する不安を払拭する努力が大切である。一方で45~64歳の層では自動車を手放す人が増える傾向がある…