「最高」「いい気分」

 ヤマ場が「イマジネイジアム」と呼ばれる想像運動だ。胸にボールを抱えていると想像させ、Pepperの指示に従って架空のボールを頭上に投げていく。次に野球のボールを持っているとイメージさせ、前方にボールを投げる仕草をさせる。男性ばかりではなく、女性も一緒になって振りかぶっている姿が印象的だった。

イマジネイジアムによる野球ボール投げ。女性も振りかぶって投げている
イマジネイジアムによる野球ボール投げ。女性も振りかぶって投げている
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 一通りプログラムが終了し、Pepperが「今日の気分はいかがでしたか?」と問いかけると、口々に「最高」「いい気分」との声が上がった。その後はPepperへの質問コーナーが設けられ、「どこから来たの?」「おやつは何を食べるの?」「どこの学校出身?」「誕生日はいつ?」など、さまざまな質問を浴びせた。質問の際には職員の介助で椅子から立ち上がり、Pepperの面前に立って問いかける。吉村氏は「身長もちょうど小学校1年生か2年生ほど。自分の孫と触れ合っているような感覚なのだろう」と話してくれた。

Pepperに近寄って質問する高齢者
Pepperに近寄って質問する高齢者
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