スマートフォンやウエアラブル端末を活用し、新薬の臨床試験(治験)の効率を高める取り組みが、近く日本でも始まる。

 モバイルヘルス(mHealth)を使った臨床試験は「欧米では20件以上が進んでいる。日本でも準備は整った」――。米Medidata Solutions社の日本法人社長、山本武氏(メディデータ・ソリューションズ アジアパシフィック統括責任者 社長)はこう語る。クラウドベースの治験計画・管理ソリューションを手掛ける同社は、治験の効率化に向けたモバイルヘルス活用を製薬業界に訴えている(関連記事1同2)。

講演するメディデータの山本氏
講演するメディデータの山本氏
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 2016年2月19日に東京都内で開催されたセミナー「モバイルヘルスによる臨床開発革命」(主催:在日米国大使館 商務部)に登壇した山本氏は、製薬業界が抱える課題や、その克服におけるモバイルヘルスの効用、モバイルヘルスを使った治験の実施例などを紹介した。