2015年11月25日、「新・公民連携最前線 円卓会議」が東京・秋葉原で開催された。本会議の分科会の一つである「健康まちづくり」をテーマにしたセッションでは、産官学の計10人が参加して座談会を実施。「まちづくりにおける公民連携の期待と可能性」と「公民連携を成功に導くポイント」について、活発な意見を交換した。会議の模様を、複数回に渡ってお届けする。
新・公民連携最前線 円卓会議――健康とまちづくり
目次
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[見附市]民間が経営したくなる施設をつくる
久住時男・見附市長
新潟県見附市は、積極的に住民が健康運動に参加する「Smart Wellness City(スマートウェルネスシティ)」プロジェクトを展開し、健康を中心としたまちづくりを進めている。一方、道の駅やコミュニティ銭湯の運営に民間から指定管理業者を募るなど、公民連携も盛んだ。アイデアマンでもある久住時男市長…
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[高石市]府内の9市4町で「コンパクトシティ-ズ」構想
阪口伸六 高石市長
大阪府高石市は、政令指定都市である堺市の南隣に位置する。2003年から市長を務める阪口伸六氏は現在5期目を迎え、これまでに大幅な市職員の削減、赤字体質の市土地開発公社の解散決定などにより、市の財政健全化に着手してきた。並行して公共施設の民間化も進める。「ピンチをチャンスと捉える」と話すポジティブ思考…
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[笠間市]シェアタウン戦略とCCRC構想の両輪を推進
山口伸樹 笠間市長
「笠間焼」で全国的にも有名な茨城県笠間市。この10年間で市の人口はおよそ4000人減少し、少子高齢化対策は急務となっている。こうした中、市では健康づくりとともにシェアタウン戦略/CCRC構想をまちづくりの基軸に据える。その構想は、14年前にオープンしたある施設がきっかけとなった。山口伸樹笠間市長が、…
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[南魚沼市]民間主体のCCRCでアクティブシニア移住
清水明 南魚沼市企画政策課長
2014年9月と非常に早い段階からアクティブシニアを対象としたCCRC構想推進を議会で表明した新潟県南魚沼市。「南魚沼版CCRC推進協議会」を立ち上げ、着々と具体的なまちづくりのプランを練り上げている。人口6万人ほどの地方都市がCCRCによって活性化すれば、全国の自治体の手本にもなる。南魚沼市総務部…
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健康まちづくりに求められる“スピードと挑戦”
行政はチャレンジを、民間は公に頼らない継続を
「健康まちづくり」をテーマにした本セッションでは、産官学の計10人が参加して座談会を実施。「まちづくりにおける公民連携の期待と可能性」と「公民連携を成功に導くポイント」についてに、活発な意見を交換した。