日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO) Carlos Ghosn氏
日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO) Carlos Ghosn氏
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 「電気自動車(EV)が世界で普及するかどうかは中国市場にかかっている。(米国以上に)EVの成長が著しい中国に注目すべきだ」。2017年1月6日、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)であるCarlos Ghosn氏は「CES 2017」で、日経テクノロジーオンライン記者の質問に対してこう語った。

 2017年には価格が従来よりも手ごろで1回の満充電で走行可能な距離(以下、航続距離)が長いEVの販売が本格化する。日産自動車もEV「リーフ」の後継車の投入時期が近付いている。

 とりわけ米国市場では価格が手ごろで航続距離が300km以上のEVが出そろう。米General Motors社がEV「Chevrolet Bolt」を発売。米Tesla Motors社(以下、Tesla社)も3万5000米ドル(約416万円)~のEVの小型セダン「Model 3」の量産を2017年にも始める。

 現在、Tesla社で主力の中型セダン「Model S」、多目的スポーツ車(SUV)の「Model X」の半額に当たる価格も注目を集め、Model 3は既に37万台以上の予約を獲得している。

 こうした流れを受けて「2017年はEVの普及が加速するターニングポイントになりそうなのか」とGhosn氏に聞いたところ、返ってきたのが冒頭の答えだった。