中国の家電メーカー大手Sichuan Changhong Electric社(長虹)はCES 2017に、脳波で操作できるテレビや、食品の成分を調べられるスマートフォンを出展した。コア技術はいずれも他社の技術で、それをいち早く家電に取り入れた格好である。
長虹が出展した脳波で操作できるテレビは、脳波センサー(ElectroEncephaloGram:EEG)などを米Freer Logic社が開発。それをChanghong Research Labs.がテレビに実装した。
ソファーに非接触式のEEGを実装
このテレビはEEGの違いで大きく2種類ある。1つは、非接触型のEEGを使うタイプ。テレビを見るためのソファーのヘッドレストにEEGを組み込み、テレビを見る人の頭部をEEGが検知してテレビの操作に用いる。
利用当初のキャリブレーション時には、頭をヘッドレストから15cmほどの距離に近づける必要があるが、一通りのキャリブレーションが終わると、頭をヘッドレストから50cm以上離しても利用できるようになるという。