米Intel社は、第7世代Coreプロセッサーの新製品を発表した(当該ブログ)。同社は2016年8月に第7世代Coreプロセッサー(開発コードはKaby Lake)の第1弾として6製品を発表している(日経テクノロジーオンライン関連記事1)、今回36製品(うち2製品はノートPC向けXeon)を追加し、合計で42製品をそろえた。

新製品を手にする、IntelのNavin Shenoy氏(senior vice president and general manager for the Client Computing Group) 同社の写真。
新製品を手にする、IntelのNavin Shenoy氏(senior vice president and general manager for the Client Computing Group) 同社の写真。
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 同社は、PC向けのMPUで採ってきたTick-Tuck戦略を止めることを、2016年春に宣言した。同戦略では、製造プロセスとマイクロアーキテクチャー(回路設計)を交互に刷新してきた。第7世代Coreプロセッサーは同戦略に沿わない第1弾で、第6世代のCoreプロセッサー(開発コードはSkylake)と同じ製造プロセスとマイクロアーキテクチャーを採り(関連記事2)、新たに加えたのは高速4K動画処理の回路などにとどめた。

 またIntelは、第7世代Coreプロセッサーが「Intel Optane Memory」をサポートすることを表明している。Optaneは3次元構造の不揮発性メモリー技術「3D XPoint」(関連記事3)を利用した新型メモリーである。3D XPointの大きな特徴がアクセススピードで、既存のNANDの1000倍以上だとする。例えばHDDにOptaneを付加することで、SSD並みのアクセス速度とHDD並みの容量を実現できるという。デスクトップ機のメーンボードでは「M.2」にOptaneを後付けできるようだ。

Intel Optane Memoryをサポート 詳細は後日に別途発表されるという。Intelのスライド。
Intel Optane Memoryをサポート 詳細は後日に別途発表されるという。Intelのスライド。
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