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HOMEエレクトロニクスCES 2018 > ハイビームでも眩しくないヘッドライト、TIがデモ

CES 2018

ハイビームでも眩しくないヘッドライト、TIがデモ

  • 三宅 常之
  • 2018/01/12 15:10
  • 1/1ページ
この記事は日経エレクトロニクス購読者/日経ものづくり購読者/日経Automotive購読者/日経テクノロジーオンライン有料会員限定ですが、2018年01月17日まではどなたでもご覧になれます。
図1 試作システムと顔のみに光を当てないデモの様子
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 米Texas Instruments(TI)社は、映像投影システム「DLP(Digital Light Processing)」を自動車のヘッドライトに展開する(関連記事)。「CES」(2018年1月9~12日、米ラスベガス市)で、ヘッドライト応用向けチップセットを搭載した試作機を使ってデモンストレーションした(図1)。既にチップセットを自動車関連メーカーへサンプル出荷中で、2018年中の量産を予定する。

 自動車メーカーは、夜間の事故防止につながる「常時ハイビーム」機能を一部の高級車を中心に搭載し始めている。一般に夜間走行においては、遠方を照射するハイビーム状態にする方が安全につながるものの、車や歩行者が前方にいる場合には、眩しくさせないようロービーム状態で走行する運転手が多い。そこで発光部分をマトリックス状に分割し、運転手や歩行者の顔など特定箇所のみを照らさないよう部分照射できるヘッドライトが実用化され始めた。顔などは車載カメラで認識する。ただし、市場に出ている部分照射型のヘッドライトのマトリックスの数は、数十~数百にとどまる。

図2 路上に矢印を表示して周囲に車両の意思を伝える
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 今回TI社が製品化するのは、マトリックスの数に相当するマイクロミラー数が100万以上である。照射箇所をより柔軟に設定できる。今回のデモでは、顔に光を当てない用途の他、標識に強い光を照射しないようにして反射光で運転手の視認性を妨げないようにする用途を示した。自動運転車両が普及する時代を見据えて、路上に進む方向を矢印で示し歩行者や周囲の人に安心感を与えるシーンも見せた(図2)。デモにはなかったが、原理的には、降っている雨や雪を避けるように照射することで反射光を抑え、前方を見えやすくすることも可能だ。

 DLPは、多数のマイクロミラーの向きをMEMSによって変えるDMD(Digital MicroMirror)素子を使う。一般には振動で動作時の信頼性を低下する恐れがある。同社によると、すでに車室内に置いてフロントガラスに速度などを表示するHUD(ヘッドアップディスプレー)向けにDLPを自動車に搭載した実績があり、信頼性などの不安はないとする。

 今回のヘッドライトシステム向けチップセットは、光源としてLEDやレーザー光などを選べる。照射制御を自動車メーカーやヘッドライトメーカー自身が作りこめるようにしている。DLPを組み込んだシステムの高さは40mmに抑えることができ、自動車のデザインを犠牲にすることがないという。

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