ドイツZF社は、ディープラーニング(深層学習)を使った認識機能を備える自動車の電子制御ユニット(ECU)「ProAI」の第2世代品を開発した。第1世代品の発表からわずか1年というスピードで新製品を用意したことになる。
「自動車業界は破壊的な変革の真っ只中だ。新しいプレーヤーが登場し、新しいプラットフォームが構築されようとしている」。同社member of the Board of ManagementのMichael Hankel氏は危機感を募らせる(図1)。
自動運転を起点とする変革に対応するため、2017年1月に米NVIDIA社と提携し、第一世代のProAIを発表している(関連記事:ZFがAI対応ECUをNVIDIAと開発、「AIが競争を一変」)。NVIDIA社が2018年第1四半期の出荷開始を決めた新型車載コンピューター「DRIVE Xavier」にもいち早く反応した。
ZF社はXavierを内蔵したProAIを開発し、エレクトロニクス関連の大型展示会「CES2018」(米国ラスベガス、2018年1月9日~1月12日)の会場で披露するとともに、同ECUを組み込んだ自動運転車両「Dream Car」も展示した(図2)。