ドイツBosch社は、触覚フィードバック技術を搭載したコンセプト車を開発し、「2016 International CES」で披露した(図1、2)。同技術を車載ディスプレーに適用することで、平らなタッチスクリーンでありながら物理ボタンのような操作感を実現した。

図1 触覚フィードバック技術を搭載したコンセプト車
図1 触覚フィードバック技術を搭載したコンセプト車
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図2 大型の液晶ディスプレーを複数備える
図2 大型の液晶ディスプレーを複数備える
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 凸凹した部分や滑らかな部分、模様が入った部分といったように多様に変化させることが可能で、それぞれに異なるボタンや機能を割り当てられる。タッチスクリーンでありながら物理ボタンのように感触を提供することで、「運転者は車載ディスプレーを見なくても、指の感触でキーを識別できるようになる」(同社の担当者)という。

 運転者に“操作した感”を提供できれば、現在主流の物理ボタンからタッチスクリーンへの置き換えは加速しそうだ。物理ボタンを減らすことで、これまで制約の多かった車室内のデザインの自由度が高まる。さらに、カスタマイズ性も向上する。ディスプレーであれば、ソフトウエアの変更で画面及びボタンのレイアウトを変更できるためだ。