韓国Kia Motors社が自動運転車の実用化に向けた開発戦略を発表した。「2016 International CES」の開幕前日の2016年1月5日に記者発表会を開催し、2030年までに完全自動運転車を市場に投入することを明らかにした。

 同社Exective Vice PresidentのSeung Ho Hwang氏が登壇し、「2020年までに部分的な自動運転車を、2030年までには完全自動運転車を発売する」と語った(図1)。グループ会社のHyundai Motor社と共同で、2018年までに自動運転車の開発費として20億ドル(1ドル=120円換算で2400億円)を投資する予定だ。

図1 自動運転車の実用化ロードマップ
図1 自動運転車の実用化ロードマップ
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 その第一歩そして、同社の車両に搭載しているADAS(先進運転支援システム)を「DRIVE WISE」と名付け、大型のセダンやSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)だけでなく、小型車にも広く展開していく方針を示した。技術開発を加速させるとともに、センサーや処理装置などのコスト低減も狙う。