2016 International CES
2016年1月6~9日、米ラスベガスで開催
目次
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「VR熱は冷めず」、増殖するHMD、絶えない行列
全天球カメラも増加
2015年1月の「2015 International CES」に引き続き、2016年1月の「2016 International CES」では、VR(仮想現実感)関連の展示が相次いだ。大手企業からベンチャーまで、VRコンテンツを視聴するためのヘッドマウントディスプレー(HMD)や、同HMDで視聴す…
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Boseが「音のHMI」を開発、新製品を次々と市場に
オーディオメーカーの米Bose社は、「International CES 2016」開催期間中にラスベガス市内の特別会場で、自動車メーカーや報道陣に向けた特別展示会を行った。会場内には、マツダ「ロードスター」、日産自動車「ジューク」、ドイツAudi社「A8」、米GM社「CADILLAC CT6」の4…
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半導体で気を吐く東芝、車載、IoT、HMDで新製品をずらり
不正会計問題で業績不振が明るみになった東芝。この影響かどうかは不明だが、同社は2016年1月に開催されたCESにおいて、メーンの「セントラルホール」への出展をやめた。これまで毎年、CESのセントラルホールに大きなブースを構え、テレビやパソコンなどの最新家電を展示していた。一方で、半導体製品の出展は続…
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機内エンターテイメントは4K時代へ、エコノミーもフルHD
パナソニックが開発
航空機内のAVシステム(アビオニクス)事業で高いシェアを持つパナソニック。そんな同社は、次世代の機内エンターテイメントシステムを「2016 International CES」で披露した。
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ソニーのブースデザインが評判
麻倉怜士CES報告
「2016 International CES」では、ソニーのブースデザインが上質で、評判だった。CESというと、これでもかとばかりの派手な色使いとコーナー作り、大きな音による攻撃的なナレーションが目立つ。見るだけ、行くだけで疲れるブースがほとんどだ。その中で、ソニーのブースは心地の良さとメッセージ…
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ミリ波やToFを活用したジェスチャーセンサー、Infineonが披露
ドイツInfineon Technologies社は、同社が開発した最新のセンサー技術を「2016 International CES」で披露した。手の動き(ジェスチャー)を検知するミリ波センサーや3Dイメージセンサーなどである。
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活気付くドローン、Parrotは全翼機型、ベンチャーは「紙飛行機」
「2016 International CES」では、昨年同様、大手企業からベンチャーまで、数多くの企業がさまざまなドローンを展示していた。その多くが、数個のローターを付けたもので、外観に大きな差はない。だが、特徴的なものがいくつかある。本稿ではそれらを紹介する。
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大画面有機ELの2016年、HDR対応と新アプリがテーマ
麻倉怜士CES報告
大画面有機ELを推進する韓国LG Display社の2016年のテーマは2つ。1つがHDR対応。同社は白ピーク輝度800cd/m2の有機ELパネルを開発。これは、韓国LG Electronics社の高級テレビ「SIGNATURE」シリーズに採用された。800cd/m2という値は、有機ELのHDR再生…
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「大企業からスタートアップを」、Samsungが見せた本気
テレビやスマートフォンなどに続く“次の一手”に頭を悩ます家電業界。大手メーカーの韓国Samsung Electronics社も例外ではない。そんな状況を打破しようと、同社は新規事業プログラム「Creative Lab」を始めており。その成果を2016年1月に開催された「2016 Internatio…
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ソニーの「Backlight Master Drive」に、光の原点を思う
麻倉怜士CES報告
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)のリファレンスのガンマカーブ、PQカーブ(SMPTE ST2084)は1万cd/m2まで白ピーク輝度を設定できるが、ハリウッドの映画のHDRグレーディングでは4000cd/m2が限界だ。グレーディング用の定番のマスターモニターである、米Dolby Laborato…
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superMHLインターフェース、ついに製品化
麻倉怜士CES報告
「8K伝送用のインターフェースはHDMIか、MHLか」の論争は続いているが、HDMI陣営に先駆けて「superMHL」陣営が韓国LG Electronicsの商用8Kディスプレーへの搭載に成功した。
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8Kディスプレーの主役は韓中へ、Samsung、LG、海信が展示
麻倉怜士CES報告
「2016 International CES」の会場では、4Kはもう当たり前。「先進性をアピールするなら、8Kに限る」とばかりに、大型の8Kディスプレーが積極的に展示されていた。昨年(2015年)はシャープのブースがあり、85型の勇姿を見せていたが、今年は展示なし。代わりに現れた新顔が、中国His…
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パナの55型8K IPS、レーザーでBT.2020比98%の広色域
麻倉怜士CES報告
「2016 International CES」の会場では、日本メーカーが自社開発・製造したディスプレーを見ることがなくなった。昨年(2015年)、多彩な液晶技術を披露したシャープは、米国でのテレビ事業から撤退したため、今年は出展していない。ソニーとパナソニックの民生用テレビのパネルは全量、他社か…
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EricssonとVerizon、移動通信ベースのIoT製品開発を加速
スウェーデンEricsson社は、2016年1月7日付のニュースリリースにて、世界最大級のネットワークサービスを提供する米Verizonと、IoTアプリケーション向けの移動通信用低消費電力広域ネットワーク(LPWA)の開発と配信で継続協力していくことを発表した。
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おしゃれじゃないけど医療に使えるウエアラブル血圧計
オムロン ヘルスケアは「2016 International CES」(米国ラスベガス、2016年1月6~9日)において、開発中のウエアラブル血圧・心拍計・活動量計「Project Zero Wrist Blood Pressure Monitor(仮称)」を披露した。手首に巻いて利用する。スマー…
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ソニー米国責任者、「全方位作戦ではもう勝負しない」
「2016 International CES」(2016年1月6~9日)において、ソニーの米国市場への取り組みについて報道機関向けに、ソニーの現地法人の担当者による説明会が開催された。登壇したのは、Sony Electronics社Deputy PresidentでPresident, Cons…
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Threadの狙いはIP接続性にあり
米Alphabet社傘下のNest Labs社や韓国Samsung Electronics社などが中心となり、低電力無線通信の仕様策定・普及啓蒙などを行う団体が「The Thread Group」だ。2014年7月に結成され、2015年7月にThreadの1.0仕様を公開した。無線通信方式について…
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特殊なセンサーは不要、無線LANの信号伝搬で家庭の様子を観察
特殊なセンサーを家中に張り巡らさなくても、家に無線LANのアクセスポイントがあれば、家のどこにいるか、誰がいるか、何をしているかを検知できる。そんな製品が現れた。カナダaerial社が開発した「aerial」だ。「2016 International CES」(2016年1月6~9日)で動態展示を…
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注目の新ハイレゾ・コーデックMQA、スマホに初搭載
麻倉怜士CES報告
英国のオーディオメーカーのMeridian Audio社が開発し、現在、世界のハイレゾの機器メーカー、音源会社、配信会社が競って採用を検討している「新ロスレス方式MQA」が、スマートフォンに初めて搭載が明らかになった。台湾の「HTC One A9」である。
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UHD Alliance、家のエンターテイメントの新画質規範を定義
麻倉怜士CES報告
「高画質なHDRテレビを定義する」――。 「2016 International CES」開幕の2日前、2016年1月4日(米国時間)にCES会場近くのホテル(Mandalay Bayホテル)で、4Kテレビの目標画質定義組織「UHD Alliance」がプレス発表会を開催した。ここで、HDR(ハイ・…