ドイツDaimler社は、「ジュネーブモーターショー2017」でハイブリッド車(HEV)のコンセプト「Mercedes-AMG GT Concept」を発表した(図1、2)。停止状態から100km/hまで3秒未満で到達できるという。

図1 Daimler社のコンセプト車「Mercedes-AMG GT Concept」
図1 Daimler社のコンセプト車「Mercedes-AMG GT Concept」
[画像のクリックで拡大表示]
図2 4ドアのクーペに仕上げた
図2 4ドアのクーペに仕上げた
[画像のクリックで拡大表示]

 高出力モーターに排気量4.0LのV型8気筒のガソリンエンジンを組み合わせ、システム全体で600kWの最高出力を実現した。モーターは後輪側に搭載し、電池は荷室下に配置した。

図3 Daimler社でグループの研究開発と「Mercedes-Benz」ブランドの車両開発を統括するOla Kallenius氏
図3 Daimler社でグループの研究開発と「Mercedes-Benz」ブランドの車両開発を統括するOla Kallenius氏
[画像のクリックで拡大表示]

 Daimler社Member of the Board of Management, Group Research & Mercedes-Benz Cars DevelopmentのOla Kallenius氏によると、こうした部品構成は「力強い加速の実現に加えて操縦安定性の向上にも貢献する」という(図3)。前輪側にエンジンを、後輪側にモーターと電池を配置することで、「質量配分のバランスを取れるようにした」(同氏)。