トヨタ自動車は2017年3月7日、レクサスブランドにおける旗艦セダンのハイブリッド車(HEV)「LS500h」を公開した(図1、2)。2個のモーターと4速自動変速機(AT)を組み合わせたハイブリッド機構が特徴だ。2017年第4四半期に発売する予定である。

図1 レクサスブランドのHEV「LS500h」
図1 レクサスブランドのHEV「LS500h」
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図2 クーペに近いデザインに
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 新プラットフォーム「GA-L(Global Architecture-L)」の採用や歩行者との衝突を自動操舵で回避する予防安全機能などは、2017年1月に同社が発表したセダン「LS500」と同様(関連記事:新型「レクサスLS」、歩行者との衝突を自動操舵で回避)。車両寸法は全長5235×全幅1900×全高1450mmで、ホイールベースは3125mmである。

 LS500hに搭載するハイブリッド機構を、トヨタは「マルチステージハイブリッドシステム」と呼ぶ。先行してレクサスの新型クーペ「LC500h」で初めて採用した(関連記事:新開発の4速AT搭載2モーターHEV、レクサスクーペ)。

図3 LS500hに搭載する排気量3.5Lのエンジン
図3 LS500hに搭載する排気量3.5Lのエンジン
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 LS500hに搭載したエンジンは排気量が3.5LでV型6気筒の「2GR-FXS」で、最高出力は220kW、最大トルクは350N・m(図3)。エンジンとモーターを合わせたシステム全体の最高出力は264kWである。いずれの数値も、LC500hとほぼ同等だ。