中型セダン「S90」
図1 Volvo社の中型セダン「S90」。センサーシステムをフロントウインドーの室内側に設置した。
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S90のサイドビュー
図2 S90のサイドビュー。左右のドアミラーの下部に単眼カメラがある。
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S90のリアビュー
図3 S90のリアビュー。リアプレートの上部に単眼カメラを取り付けた。
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 スウェーデンVolvo社が「North American International Auto Show (NAIAS:デトロイトモーターショー)2016」で発表した中型セダンの「S90」は、ミリ波レーダーと単眼カメラによるセンサーシステムによって、先進運転支援システム(ADAS)や予防安全機能を実現した(図1~図3)。

 S90のセンサーシステムは、周波数77GHz帯のミリ波レーダーと単眼カメラで構成する。1個のミリ波レーダーと1個の単眼カメラを一体にしたセンサーユニットを、フロントウインドーの室内側(ルームミラーの裏)に設置した。同ユニットによって、車両の前方を監視する。さらに別の単眼カメラを車両の前部と後部、ドアミラーに合計4個搭載し、車両の全周囲を監視する。

 こうしたセンサーシステムによってADASでは、半自動運転機能の「パイロットアシスト」を実現する。高速道路において130km/h以下の速度で走行している場合に、運転者のステアリング操作を支援して車線を維持するものである。