IoTのプラットフォームを提供する米Ayla Networks社に、「ET/IoT Technology 2017」(2017年11月15日~17日、パシフィコ横浜)で話を聞いた。同社がET/IoT Technologyにブースを構えたのは、今回が初めてである。
同社は2010年に創業した。本社のあるシリコンバレーを中心に、世界で160名の従業員がいる。創業7年と若い企業だが、同社のJessica Zhou氏(General Counsel and Vice President)によれば、すでに100社を超えるユーザー企業がいるという。同社のIoTプラットフォームを利用することで、ユーザー企業は、例えば、そのユーザー企業が販売しエンドユーザーが使っている機器からデータを吸い上げて、保守を効率的に行える。遠隔での機器のソフトウエアを更新することもできる。また、エンドユーザーが持つスマートフォンを使って機器を操作する仕組みの提供も可能である。
すでに日本にも、Aylaのユーザー企業はいる。例えば富士通ゼネラル。同社の海外向けエアコンのエンドユーザーがスマホを使って外出中でも遠隔操作したりモニターしたりするためのアプリケーションソフトウエア「FGLair」を、Aylaと共同で開発した(富士通ゼネラルのニュースリリース)。日立ジョンソンコントロールズ空調も同様なスマホ利用のエアコン遠隔操作の実現に向けて、Aylaと契約を結んだ(Aylaの日本語ニュースリリース)。また、村田製作所は、AylaのIoTネットワークに対応した無線LANモジュールを提供している(製品ページ)。