英Arm社のCEOのSimon Segars氏は、プライベートイベント「ARM TechCon 2017」(2017年10月24日~26日、米カリフォルニア州サンタクララ)の2日目の基調講演に登壇した。講演タイトルは「Humanizing Technology」で、主にセキュリティーについて語った。

Simon Segars氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
Simon Segars氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 冒頭でSegars氏は、昨年の基調講演を振り返った。「昨年はソフトバンクの孫正義氏が登壇したこともあり、ソフトバンクや孫氏のビジョンへの関心が高かった」(同氏)と述べた後で、「孫氏が率いるソフトバンクグループの一員になったことの次を話したい」(同氏)。

 同氏が最初に紹介したのが、ArmのCPUコアを搭載したチップがこれまでの累計で1000億個になったこと、そして次の4年間でさらに1000億個が増えることである。これらのチップが搭載された機器から集まったデータは重要だとした。データを集めて解析し、それを社会に役立てる。すなわち、人の能力を向上させる。Armは1000以上のパートナーを手を組んで、多くの機器をつないで人に役立つIoTシステムを構築していくとした。

技術をテコにしてヒトの能力を高める。日経テクノロジーオンラインが撮影。背景はArmのイメージ。
技術をテコにしてヒトの能力を高める。日経テクノロジーオンラインが撮影。背景はArmのイメージ。
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