ホオバル 取締役 サービスプロデューサーの新城健一氏(向かって右)と、日経BPイノベーションICT研究所 上席研究員の菊池隆裕が登壇
ホオバル 取締役 サービスプロデューサーの新城健一氏(向かって右)と、日経BPイノベーションICT研究所 上席研究員の菊池隆裕が登壇
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 「地球上に生命の多様性が生まれたカンブリア紀。同時に生命は『眼』を獲得した。今、我々はセンサーという『新しい眼』を手にしたところだ。これを生かし、課題解決の多様性が爆発する『サービスのカンブリア紀』を創ろう」。

 「デジタルヘルスDAYS 2016」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)の日経デジタルヘルス主催セッション「ヒューマンセンシングで実現するソーシャルホスピタル ヒトを「見る」「分かる」から、その先のビジネスへ」では、こんな思いで「ヒューマンセンシングビジネス研究会」の活動に携わっているホオバル 取締役 サービスプロデューサーの新城健一氏が登壇。同氏とともに研究会に携わる日経BPイノベーションICT研究所 上席研究員の菊池隆裕と対談した。

 新城氏はまず、スマートフォンやウエアラブル端末など、さまざまな機器に搭載されたセンサーによって「内と外の両面から、体の状態が可視化される時代を迎えた」ことに触れた。一方で、現状では体の状態を「見る」「分かる」の段階にとどまり、その先の「解決策につながっていない」(同氏)。

 そこで、新城氏が携わるヒューマンセンシングビジネス研究会では、センサー/IoTによる「データ化」を、専門家/AI(人工知能)による「情報化」、サービス/アクティビティによる「介入」へとつなげ、人々のライフスタイルを変化させる仕組みを創出することを狙う。特に、病院以外のさまざまな民間のサービスやアクティビティによって、病気を「未病の段階で解決できる時代」(新城氏)を実現することが眼目の1つだ。