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デジタルヘルスで人生の資産設計を

ヘルスグリッドが展開する「ヘルスケアファイナンシャル」

2016/10/29 12:10
増田 克善=日経デジタルヘルス

 身体組成、身体寸法、身体活性、運動能力の4カテゴリー・16項目の測定で身体の総合的な状態を評価する「ボディスコア」を中核技術に、健康スコアリングや健康評価エンジン、コンサルティングサービスを提供するヘルスグリッド。同社 執行役 最高技術責任者の森薫氏は、「デジタルヘルスDAYS 2016」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアターに登壇し、「健康スコアリングによるインセンティブ型確定拠出年金とスマートフォンを利用したデータプラットフォームの展開」と題して講演。また、ヘルスグリッド台湾 IT・ネットワーク担当取締役の赤木禎文氏が、「健康習慣の改善こそ資産形成の第一歩」と題して、ボディスコアエンジンを利用したヘルスケアファイナンシャルプランニングアプリを紹介した。

ヘルスグリッドの森氏
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 インセンティブ型確定拠出年金とは、ボディスコアで健康年齢を測定し、実際の年齢よりも身体年齢が若ければ会社側がインセンティブとして確定拠出年金の掛け金を積み増しする仕組み。「確定拠出年金に健康のインセンティブを付与することによって、社員が健康を意識する環境づくり、健康へのモチベーションにつなげていこうというアプローチ」(森氏)という。

 実際のインセンティブの付与方法は、例えば実年齢48歳の社員で、ボディスコアから計算した身体年齢が42歳だった場合、6歳差を6ポイントして6000円を掛け金に積み増す。1ポイントごとの単価は企業によって設定できるようにしている。逆に身体年齢が実年齢を上回り、健康状態としては悪くても基本部分は減らさない設計になっていると、森氏は説明した。

 森氏は、健康データがインセンティブにつながるようになると、健康情報のプラットフォームのニーズが強く顕在化してくるだろうと指摘。「従業員のスマートフォンに搭載されたセンサーから健康情報を収集して活用するといったことが増加すると、局所的なアクセス集中が発生しやすく、それに対して十分に備えた設備投資の負担は大きい」。2016年7月にResearchKitを利用したiPhoneアプリ「メタボウォッチ」のアクセスが集中した例を挙げつつ、「スケーラビリティーを確保したインフラで安価に運用している」と強調した。

身体年齢に応じた年間医療費を視覚化

ヘルスグリッド台湾の赤木氏
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 次に登壇した赤木氏は、まず一般的なヘルスケア系アプリの課題として、健康に関心のない層へどうアプローチするか、利用継続ドライバーを何に求めるか、どのような課金方法でビジネス化できるか、の3点を指摘。「健康への関心が高い人、関心がない人に関わらず、“お金”に対しては関心を持つ。今の生活習慣いかんによって、10年後の自身の医療費が大きく変わることを可視化することで健康行動を変えていくことを考えた」とし、「ヘルスケアファイナンシャルプランニング」を提唱した理由を説明した。

 開発したアプリの特徴は、ボディスコア(モバイル版)機能、医療費・健康予防費の代行レコーディング(入力)機能、ヘルスケアファイナンシャルプランニング機能の3つ。通常のボディスコアは16項目の測定結果から身体年齢を算出するが、「アプリ版は実生活の中で身体年齢を意識でき、健康増進活動などで1カ月後に変化が見られるよう、測定項目を半数程度に絞ったエンジンを実装している」(赤木氏)という。

日経デジタルヘルス Special

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