医学を街づくりに生かすMBTに貢献

健康みはりの画面例。奈良県立医大のブースでは、健康みはりを含め、MBTの取り組みで生まれた製品・サービスが展示された
健康みはりの画面例。奈良県立医大のブースでは、健康みはりを含め、MBTの取り組みで生まれた製品・サービスが展示された
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 健康みはりは、奈良県立医科大学が奈良県および橿原市と協力して進めているMBT(Medicine-Based Town)の取り組みに貢献するという。MBTとは、医学知識を街づくりや産業に生かす構想。このMBTの一環で、企業の商品企画と奈良県立医大の医学知識を融合した新製品・新サービスの開発が進められており、健康みはりもこの一つだ。ライフビジネスウェザーは気象情報、地理情報、生気象学文献などの知見を持ち、奈良県立医大からは、生体情報の計測項目や計測方法、利用者へのアドバイス内容などに関する助言を得たという。

 ライフビジネスウェザーは、今後、同社の従業員を派遣するケアサービスセンターを地域に設置する。「地域コミュニティーの核になるような場所にしたい。健康みはりを通じて利用者と地域・家族をつないで、地域活性化に貢献していく」(小越氏)とし、実証実験を進めている。

 同センターには「緊急呼び出し機能」などを持たせる。高熱や嘔吐、転倒によるケガなどの際に利用者が緊急呼び出し機能を使ってセンターのスタッフと会話し、状況に応じてスタッフが医師に連絡し、医師と患者が直接会話できるようにするというものだ。センサーで異常を検知した場合に、センターや医師へ通報する機能も装備する予定。このほか、医師による遠隔診療、利用者同士の支え合い機能、ショッピング機能なども今後、導入を検討していく。