2016年6月から富士通の統合プラットフォーム「健康情報管理基盤」を使って計測ステーションの導入を開始したのが、クオールが運営する調剤薬局「QOLサポートクオール薬局京王八王子店」。同店舗は、かかりつけ薬局の機能を持ち、地域住民の健康づくり支援を積極的に行う「健康サポート薬局」を目指すモデル店舗。
オープンシアタ―には、保利氏に続いて富士通マーケティング ヘルスケア事業本部 本部長代理 医療福祉情報連携コーディネーターの樫尾浩幸氏が登壇。計測ステーションの導入によって「自己採血検査や口腔内検査、体組成など今までの調剤薬局にはなかった機能を持たせた」(樫尾氏)と語った。健康サポート薬局は2016年10月から都道府県などへ届け出の提出が可能になったばかり。樫尾氏によると、「健康サポート薬局に認定されるため、現在多くの薬局が地域住民への健康維持・増進を促す取り組みを強化している」という。
富士通は今回、あくまでPHRサービスとして「計測ステーション」を導入したが、今後も同社が提供する基盤を通じたヘルスケアサービスの拡充を図る考えだ。樫尾氏は講演終盤、「1社だけで健康情報をくまなく対応することは難しいため、さまざまなベンダーと協力したい」と呼びかけた。