出展した時計型端末
出展した時計型端末
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高い追従率を実証
高い追従率を実証
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 ルネサス エレクトロニクスは、安静時だけでなく、激しい運動時にも脈拍を高精度に測れる技術を開発し、同技術を実装した時計型端末を「デジタルヘルスDAYS 2016」(2016年10月19~21日、主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)に出展した。ヘルスケアや医療分野の機器/サービスベンダー向けに、ミドルウエアやスマートフォンアプリと組み合わせた開発用キットを用意。すでに数社が、このソリューションの採用を検討中という。

 LEDとフォトリフレクターを用いた光電式の脈拍センシングを使う。信号処理および通信を担う半導体チップとして、センサー・アナログフロントエンド回路を集積したマイコン「RL78/I1E」と、Bluetooth Low Energyに対応したトランシーバーなどを集積したマイコン「RL78/G1D」を搭載した。いずれも「低電力で安価な16ビット品とすることで、コストを下げるとともに端末の連続使用時間を伸ばせるようにした」(同社ブースの説明員)。

 体動に伴って混ざる雑音をキャンセルする処理機能を実装したことが、大きな特徴だ。これにより、激しい走行時などにも、胸部心拍計での測定値に対する追従率として90%以上を保てるという。