車椅子も「燃料電池車」に

アクアフェアリーなどが共同開発

2016/10/17 16:55
大下 淳一=日経デジタルヘルス
背面に燃料電池を搭載
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開発したポータブル燃料電池
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 アクアフェアリーとキシ・エンジニアリング、京都大学は、燃料電池を搭載した電動車椅子を共同開発し、「第43回 国際福祉機器展 H.C.R.2016」(2016年10月12~14日、東京ビッグサイト)で披露した。水素をその場で発生させるオンサイト水素発生技術を用いた、ポータブルサイズの燃料電池を搭載。2次電池と併用し、「停電時や災害時にも電動車椅子を使えるようにする」(アクアフェアリー)。

 水素化カルシウム(CaH2)に水を反応させると、水素が発生する反応を利用する。水素化カルシウムを収めた燃料カートリッジをセルモジュールとともにシステムに格納し、カートリッジに水を加えて使う。出展した電動車椅子はキシ・エンジニアリング製で、アクアフェアリーが京都大学と連携して開発した出力30W(2次電池利用時の最大出力100W)のポータブル燃料電池を搭載した。

 製品化時期は未定だが、2020年開催の東京パラリンピック時に、観戦用などに数百台単位で利用されることを目指す。価格については「自動車用や家庭用で先行して燃料電池が普及することで、下げられると考えている」(アクアフェアリー)。