郡氏による講演の様子
郡氏による講演の様子
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 医師の実質的な業務負担を増やしている「オンコール(on call)」。夜間や休日に、患者の急変や救急搬送による出勤要請に応えられるよう、自宅などで待機状態でいることだ。ところが、連絡を受けて病院に駆けつけても「緊急処置が必要なケースは30%ほど」(利根中央病院 外科部長の郡隆之氏)。緊急処置は必要なさそうだと感じても「電話では十分な情報が得られない」(同氏)ため、結局は病院に足を運ぶことになる。

 こうしたオンコール医の負担を、遠隔画像診断を活用して軽減できないか――。呼吸器外科医で、遠隔医療への取り組みでも知られる利根中央病院の郡氏は、自らを被験者としたそんな検証の結果を「第19回 日本遠隔医療学会学術大会(JTTA 2015)」(主催:日本遠隔医療学会)で発表した。