センサーと電極パッド、測定結果
センサーと電極パッド、測定結果
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 イメージ ワン(東京都)は、胸部に貼るだけで心電波形を計測でき、遠隔地からリアルタイムでモニタリングできるウエアラブル心電計「デュランタ(duranta)」を「第19回 日本遠隔医療学会学術大会(JTTA 2015)」(主催:日本遠隔医療学会)に出展した。BluetoothでiOS端末(iPhone/iPad)と連携でき、携帯電話回線を使って遠隔地のiOS端末からも心電波形が見られる。介護施設や診療所、訪問看護サービス事業者など向けに提供を開始している。

 デュランタは小型・軽量で、電極パッドを使って胸部に貼り付けるだけで心電波形を連続計測できる。2カ所の電位差を測る単極式だが、12誘導式などの「通常の心電計とそん色のない波形が得られる」(イメージ ワン)。Liイオン2次電池を搭載しており、1回の充電で7日間連続での心電計測・転送が可能だ。クラスII医療機器としての承認を取得済みで、価格はオープン。

 心電波形の伝送/閲覧用のiOSアプリを無償で利用できる。心拍が異常に低下した際に端末にアラートメールを配信したり、測定結果の1カ月分の履歴を表示したりする機能を実装した。

 イメージ ワンは、PACS(医療用画像管理システム)を主力事業としている。東日本大震災後に、遠隔地を結ぶ心電モニタリングのニーズを感じ、今回のシステムを開発したという。