指伝話メモリで食べたい料理の写真を指でタップすると、「××が食べたい」など登録済みの例文を発音する
指伝話メモリで食べたい料理の写真を指でタップすると、「××が食べたい」など登録済みの例文を発音する
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タブレット画面のタッチが難しい人向けに、外付けのスイッチ類を押して例文を発声させるアダプターもある
タブレット画面のタッチが難しい人向けに、外付けのスイッチ類を押して例文を発声させるアダプターもある
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 オフィス結アジアは、タブレットやスマートフォンを使ったコミュニケーションアプリ「指伝話(ゆびでんわ)」を「第42回 国際福祉機器展 H.C.R. 2015」(2015年10月7~9日、東京ビッグサイト)の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)ブースに出展した。

 指伝話は登録した言葉や例文を指でタップすると、合成音声にして発声する。失語症患者の言語トレーニング、声帯を切除した人の携帯用会話補助装置などに使用する。例文は14のグループに分けて登録でき、ユーザーは場面に応じて適切な例文をスムーズに選択できるという。五十音表からの文字選択で文章を入力して発声させる「指伝話50」もある。

 このほか「指伝話メモリ」は、絵や写真を画面表示して、指でタップするとその名称や説明を発声する。こちらは認知症患者から会話を引き出すなどの用途に使用する。例えば、複数の料理の写真を画面に並べて「今日は何を食べたい?」と質問することで、言語能力に問題を抱えた高齢者とのコミュニケーションに利用できる。

 指伝話はAndroid、iOS(iPhone、iPad)で稼働する。価格は3600円(税込み、以下同)。指伝話50と指伝話メモリはiPadのみで稼働し、価格は指伝話50が3600円、指伝話メモリが1万9800円となる。