開発したセンサー端末
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天井に設置して使う
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バイタルデータなどの共有も楽に
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 コニカミノルタは、被介護者の行動を非接触センサーで検知し、介護スタッフにスマートフォンで知らせる「ケアサポートソリューション」を開発(ニュースリリース)。「第42回 国際福祉機器展 H.C.R. 2015」(2015年10月7~9日、東京ビッグサイト)で披露した。2015年内に介護施設向けに発売する。

 近赤外線を用いた「動体検知センサー」とマイクロ波を用いた「微体動検知センサー」で構成する、天井設置型のセンサー端末を開発。起床や離床に加え、転倒や転落、呼吸による微体動などを検知できるようにした。取得データは有線LAN経由でPCサーバーに送信。アクセスポイント経由で、介護スタッフが持つスマートフォンでも確認できる。

脱「コールが鳴る、駆けつける」

 起床や離床、微体動異常などでコールが発生した場合、介護スタッフはスマホ画面で入居者の状況を確認でき、駆けつけの必要性を判断できる。「従来の介護ワークフローは“コールが鳴る、駆けつける”だったが、今回のシステムでは“入居者の行動を確認する、駆けつける”へ変革できる」(コニカミノルタ)。

 センサーには、画像抽出や行動判断を組み合わせた独自アルゴリズムを実装。センサーマット方式の起床・離床センサーに比べて、誤報や失報を低減できるという。ここには「X線画像診断をはじめとするヘルスケア事業で培ってきた、病変を確実に検出するノウハウを生かした」(コニカミノルタ)。

 ケアにかかわる記録作成・閲覧や情報共有の機能もスマホアプリとして実装した。スマートフォンを使ったケア記録の入力や、スタッフ間でのリアルタイムの情報共有が可能だ。