自動車用シートなどを手掛けるテイ・エステックは、「第44回東京モーターショー2015」(2015年10月29日~11月8日)に感情を理解するシート「アンビエントシート」を参考出品した(図1)。「クルマのシートが乗る人の感情を理解し、その感情に応じて車内空間が変化してくれたら、もっとクルマのシートを好きになってくれるかもしれない」といった思いから開発を進めているものだという。

感情を理解するシート「アンビエントシート」
図1 感情を理解するシート「アンビエントシート」
シートやテーブルの縁にライン状のLED照明を配し、その色を変えることで車内のムードを演出できる。シートアレンジが「コミュニケーションモード」の状態。
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 基本的には自動運転時代を想定したシートで、ステアリングから手を離せる同時代ならではのシートアレンジや、脳波(α波とβ波)から運転者の気分を読み取って照明を変化させることで車内のムードを演出するといったことを提案している。