経済産業省の江崎氏の講演の様子
経済産業省の江崎氏の講演の様子

 2015年9月30日~10月2日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「デジタルヘルスDAYS 2015」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)。「ソーシャルホスピタル、始まる…」というテーマの下、「カンファレンス」「展示」「オープンシアター」が繰り広げられた。

 このうち「カンファレンス」は、事前登録制のクローズドセッション。1日に3セッションずつ、計9セッションが用意されたが、会期前に6セッションが満席のため事前登録締切りとなるなど、大きな注目が寄せられた。

 このうち、最も早く事前登録が終了したのが、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課長 江崎禎英氏の講演だ。当日は、立ち見を含め数多くの聴衆で会場が埋め尽くされた。

 江崎氏は、経済産業省が旗振り役となった「健康経営銘柄」の施策について触れ、「健康経営銘柄に選出された企業は学生にとっても受けが良く、社員を大事にする『ホワイト企業』として認知されている」(同氏)と語った(関連記事)

 また、江崎氏は「ヘルスケアデータコンソーシアム(仮称)」を2015年度内に設立する構想を披露。健康経営を加速させる枠組みとして発足した「KENKO企業会」を中心に、従業員などのデータを蓄積・活用する主体として立ち上げるものだとし、近く、検討委員会を設置する考えを示した(関連記事)

 カンファレンスではこの他、注目を集めている「医療等ID」について、東京大学 大学院医学系研究科医療経営政策学講座の山本隆一氏が講演。マイナンバー制度との関係や、IDの必要性などについて語った(関連記事)

 9つのカンファレンスの様子を紹介した記事はこちら

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