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天気予報で病気予報、「家の中にも前線アリ」

2015/09/30 16:02
大下 淳一=日経デジタルヘルス
講演する藤田氏
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展示ブースに出展した「健康みはり」
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 天候と相関の強い病気の発症を、天気予報から事前に察知する――。「デジタルヘルスDAYS 2015」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアターに登壇したライフビジネスウェザー 気象予報士/防災士/健康気象アドバイザーの藤田友香氏は、気象情報に基づくヘルスケアについて「天気予報で病気予報 ~気象によるヘルスケア~」と題して講演した。

 気温や湿度、気圧と関わりの深い疾患は多い。例えば日本人の死因の約1/4を占める脳血管疾患・心疾患は気温と強く相関することが知られている。これらの疾患による死亡数が増えるのは、気温が低い12~2月。寒くなると血管が収縮し、血圧が上昇することが引き金となる。

 「雨が降ると古傷が痛む」という慣用句にも根拠があるという。低気圧が近づくと耳の中で気圧センサーとして機能する部位が興奮し、これによって脳が混乱する。その結果、痛み神経が刺激されるのだ。低気圧が近づくと頭痛やめまいを起こしやすい人がいるのも、気圧が下がり体が膨張することで、血流が悪化することと関係があるという。天候は自律神経にも影響し、自律神経のアンバランスによる体調不良の要因ともなる。

 気象が健康にこれほど影響するのであれば、「天気(の情報)から病気を防ぐこともできる」(藤田氏)。では、天気予報から病気を“予報”するにはどのような項目に着目すればよいのか。同氏によれば、気温はその絶対値以上に「前日との比較や日々の変動が重要」。気圧の変化は、天気図から読み取れる台風の接近や前線の通過などが指標になるという。

 こうした気象情報までも反映した健康管理サービスとして紹介したのが「健康みはり」だ。ライフビジネスウェザーが、奈良県立医科大学 産学官連携推進センター 教授の梅田智広氏のグループと共同開発したサービスである(関連記事)。その日の天候を踏まえた健康アドバイスを受けることができる。

 講演では「家の中にある前線」、つまり気温などが急変し体調変化を起こしやすい場所も挙げた。玄関、トイレ、そしてお風呂である。これらの場所では心筋梗塞などを起こしやすいため、温度計を設置したり、暖房を使ったり、お湯はぬるめにしたりするなどの注意が必要という。家の内外で「気象を味方につければ、健康になれる」。

日経デジタルヘルス Special

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