「日本でも女性が男性より長く眠る傾向にあることが明らかになった」――。2015年9月30日、東京ビッグサイトで開催中の「デジタルヘルスDAYS」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアターに登壇した帝人 ITヘルスケア・プロジェクト プロジェクトリーダーの濱崎 洋一郎氏は、「『日本ノ睡眠ヲ解明スル!』プロジェクト始動」と題して、2015年6月に実施した日本人の睡眠についての実態調査の結果を報告した。
もともと日本は「男性が女性より長く眠る」国と考えられてきた。2014年のOECDレポート(Gender Data Portal, 2014, Time Use Across The World)でも、調査対象29カ国のうち、日本はインド、メキシコ、エストニアと共に「男性が女性より長く眠る」数少ない国の1つに挙げられていた。だが、今回の調査によると、実際は40代以下の若年層を中心に女性の睡眠時間は男性の睡眠時間を上回っていた。調査ではこのほか「不眠に陥りやすい行動をとる人は休日に寝だめする傾向がある」「夜間時間が最も短くなる6月は睡眠時間も短くなる」などの実態が分かったという。
帝人は睡眠時無呼吸症候群の分野などで、従来から睡眠にかかわる製品・サービスを提供してきた。これに加えて2015年3月からは医療分野以外の睡眠総合サービス「Sleep Styles」を提供、「よりよい睡眠のスタイルを提案していきたい」(濱崎氏)としている。