トヨタ自動車は、LINEの人工知能(AI)アシスタント「Clova」を車載機器と連携させるデモを「第45回 東京モーターショー2017」(東京ビッグサイト、一般公開:10月28日〜11月5日)で初出展した(関連記事:「『音声認識に強み持つカーサービスを』、トヨタとLINEが協業」)。運転手はスマートフォン(スマホ)を操作せずに、音声による指示でLINEメッセージの送受信や音楽再生、目的地の天気情報やニュースなどのコンテンツを利用できる。2018年の製品化を目指す。

トヨタ自動車は、LINEのマスコットキャラクターの大きなぬいぐるみを乗せた車両でSDLを活用するデモを披露した。
トヨタ自動車は、LINEのマスコットキャラクターの大きなぬいぐるみを乗せた車両でSDLを活用するデモを披露した。
[画像のクリックで拡大表示]
ハンドル左側に搭載した発話マークのボタンを押してClovaに話しかけることで、LINEのメッセージ読み上げや音楽再生、占いや検索などの機能を利用できる。
ハンドル左側に搭載した発話マークのボタンを押してClovaに話しかけることで、LINEのメッセージ読み上げや音楽再生、占いや検索などの機能を利用できる。
[画像のクリックで拡大表示]

 トヨタ自動車がブースで展示したデモ用車両は、カーナビゲーションシステムのディスプレーや車載マイク、カーステレオをスマホのLINEアプリと連携させたシステムを搭載。運転に支障のない形でディスプレーにアプリの情報を表示し、音声入力で操作できるため、スマホを操作しながら運転する「ながら運転」の防止につなげられると同社はみる。

 ブースでは、運転手がLINEメッセージを受信すると通知音が鳴り、車載マイクに「メッセージを読んで」と話しかけると「ママからのメッセージ、『東京モーターショーに来ています』」などとカーステレオで読み上げるデモや、「ドライブに合う音楽をかけて」「しし座の今日のラッキーアイテムを教えて」などの問いにClovaが応えるデモを披露した。

連携するカーナビの画面には、スマホアプリの画面をそのまま表示するのではなく、運転に支障のない形で情報を表示する。
連携するカーナビの画面には、スマホアプリの画面をそのまま表示するのではなく、運転に支障のない形で情報を表示する。
[画像のクリックで拡大表示]