ドイツBosch社は、運転者に車載部品の故障を予測して告知する機能などを備えたコネクテッドカーのコンセプトを「第45回東京モーターショー2017」(東京ビッグサイト、一般公開:2017年10月28日~11月5日)に出展した。同社は同展示を「コネクテッドカーが運転者にどのように役立つか」(同社)を伝えるものとしており、コンセプトカーでバッテリーの寿命を予測するとともに修理工場への予約を手配する様子などを披露した。
デモでは、運転者に3000kmの走行後にバッテリーが故障する可能性があると伝える。その後、運転者のスマートフォンから空いたスケジュールを特定して修理工場の予約を提案する。
バッテリーは温度や電圧、充電状況などを測定するセンサーを内蔵している。同社はそのセンサーデータを取得するとともに、高温状態でどのくらい稼働し続けたのかなどを記録。そして蓄積したデータから、バッテリーの寿命を予測する。さらに「同種の製品(バッテリー)が今までどんな壊れ方をしてきたかのデータと取得データをクラウド上で照らし合わせて」(同社)、異常がないかを判断する。
同社はバッテリーを含め「現状13個の製品で予兆保全がしたい」と考えており、候補としてオイルポンプやブレーキ、ベルトチェーンなどを挙げた。「さまざまな部品を生産してきた経験を予兆保全に生かせる」(同社)。