クルマのカタチの主流はどちらか――。2017年10月27日に開幕する「第45回東京モーターショー」で、日系自動車メーカー各社が最新のコンセプト車を多く披露する。電動化や自動運転といった最新の技術についてアピールする一方で、日系各社が新しいデザインの方向性を消費者に披露する場でもある。各社が垣間見せているコンセプト車の外観は、流線型で「かっこよさ」を狙った車両と、それに反発するように角張らせて直線を多用した車両に分かれる。どちらが消費者の人気を集めるか。

 流線型の代表はマツダ。次世代車両群のデザインの方向性を示したコンセプト車を出展する(関連記事)。2012年の「CX-5」から始めた「魂動(こどう)」と呼ぶデザインテーマを進化させたものと位置付ける。

 マツダと近い方向性に見える流線型のスポーツセダンを披露するのがSUBARU(スバル)だ。「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を発表する(関連記事)。車線変更や合流・分岐を含む高速道路における「レベル2」の自動運転機能を搭載したのが特徴だ。同社が2020年の実用化を目指しているものである。

 ホンダのEVコンセプト車「Sports EV Concept」も流線型にした(関連記事)。2017年9月の「フランクフルトモーターショー2017」で同社が初公開した小型EVのコンセプト車「Urban EV Concept」と同じEV専用のプラットフォームを使うものだ。

 三菱自動車のEVコンセプト車「e-EVOLUTION CONCEPT」は、SUVタイプながらも流線型の方向に見える(関連記事)。駆動用モーターを3個搭載する。