装着イメージ
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ヘッドセット形状
ヘッドセット形状
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 日立ハイテクノロジーズは2015年9月30日、ヘッドセット形状のウエアラブル脳活動計測装置「HOT-1000」を企業・大学の研究者やコンテンツ開発者向けに発売する(ニュースリリース)。2015年10月7~10日開催の「CEATEC JAPAN 2015」で実機を披露する。

 「光トポグラフィ」と呼ぶ脳機能計測技術を用いたもの。微弱な近赤外光を使い、前額部の2点の血流量変化をリアルタイムに計測する。計測信号はBluetoothでスマートフォンやタブレット端末に転送。専用サーバーで信号を解析し、解析結果はリアルタイムに端末に返信される。

 約110gと軽量で、装着から約3秒で計測を開始可能だ。電源は、単4形乾電池2本(約1時間半の使用が可能)とUSB給電。価格は本体のみで50万円である。

 日立ハイテクの解析サーバーを利用することで、アプリケーション開発者は解析用ソフトウエアがなくてもデータを取得できる。多量のデータを容易に収集できるとともに、脳トレーニング中の脳活動状況をリアルタイムにモニターしながら、個人に合った難易度調整やメニュー変更ができる。これにより、新しい脳トレーニングやストレスコーピングなどのアプリ開発とその検証を可能としている。

 同社は2016年には、一般消費者向けコンテンツとともにHOT-1000を市場展開することを目指す。