展示されていた腸内細菌検査キット
展示されていた腸内細菌検査キット
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 テクノスルガ・ラボは、「デジタルヘルスDAYS 2017」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)に出展し、腸内細菌検査キットを2017年度内にサービス化することを発表した。

 腸内細菌が肥満や胃がん、神経発達障害などの疾患と関係があることがこれまでの研究から明らかになっている(関連記事)。このほかにも、食事やストレス、医薬品の影響を受けることや、年齢や運動習慣も反映することが分かっている。

腸内細菌検査の概要
腸内細菌検査の概要
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 研究で実施してきた検査を個人向けに提供するために、腸内細菌検査キットを開発した。被検者が採取した便を検査機関に送り、便の中のDNAにどういう細菌が入っているかを見る。同年代の平均的な結果と比較して、腸内環境の健康度を表す「腸年齢」も算出する。将来的には、含まれる細菌から疾病を予測できるような検査にしたいとしている。

 同社はかねて、弘前COIに参画して腸内細菌叢解析と口腔内細菌叢解析を実施してきた。これまでに、年齢や食事、性差によって異なる傾向が見られることが明らかになっているという。弘前COIや個人向けサービスを通じてさらにデータを蓄積していきたい考えだ。