アポロンとYUWAは、「デジタルヘルスDAYS 2017」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)で、アポロンの遠隔診療支援システム「PALCOM」を紹介した。高齢者の在宅医療支援を主な対象としたシステムである。
タブレット端末(iPad)を使い、医師と訪問看護師、患者の3者間のビデオチャットによるコミュニケーションを支援する。写真をキャプチャーし、そこに医師と患者が相互に図を書き込めるインフォームドコンセント機能や、医師側から患者のiPadのカメラを操作できる機能などを備える。
大きな特徴は、医師が患者のバイタルサインを遠隔で簡単にモニタリングできる点だ。患者宅にYUWAのIoTゲートウエイを設置。ヘルスケア測定機器のメーカーによらず測定データをクラウドに送信できるゲートウエイである(関連記事)。Bluetooth通信に対応した血圧計や体温計、パルスオキシメータで測定したバイタルサインをクラウドサーバーに送信できる。
そのデータは医師がモバイル端末などから参照可能で、測定データをチャット画面に自動投稿するような機能もある。注意すべき兆候に対してアラートを出す「しきい値を患者ごとに設けることもできる」(YUWA 代表取締役社長の朴元浩氏)。
既に、群馬県のクリニックと併設介護施設などへの導入実績がある。地域包括ケアを支える仕組みとして提案していく考えだ。