将来はAIを活用したレコメンドも

 生活記録ASPサービスは、健康経営や保健事業を支援する法人向けクラウドサービス。リストバンド型端末で測ったデータから歩行や睡眠、心の状態を可視化する独自の解析技術を活用するという。

 サービスコンセプトは大きく3つある。第1に、量だけでなく「質」に着目した生活改善を重視する。例えば、よく知られた「中之条研究」の知見を取り入れて中強度運動の達成度を見える化したり、睡眠中の覚醒時間を算出し、ぐっすり眠れたかを把握したりできるようにする。

エー・アンド・デイのリストバンド型端末を活用する
エー・アンド・デイのリストバンド型端末を活用する
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 第2に、歩行と睡眠、食事、こころという4つの指標から、生体全体のバランスを意識させる。第3に、健康に良い活動をしている場合にはほめ、実行できそうなレコメンドで改善に導く。「将来はAI(人工知能)を使ったレコメンドも実現したい」(川上氏)。

 日立はこのサービスについて、社内で5000人規模の実証実験を実施。ここで得られた結果などから、健康増進につながる生活習慣を長続きさせるサポート機能をより充実させていくという。