図1 ロボット事業の戦略を説明する代表取締役社長の碓井稔氏
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図1 ロボット事業の戦略を説明する代表取締役社長の碓井稔氏
 セイコーエプソンは、ロボット事業の事業戦略説明会を2017年11月27日に開催し、2020年までに同事業で売上高400億円、2025年までに同1000億円を目指すと発表した。2017年度は同220億円程度を見込んでおり4倍以上の拡大だ。具体策として、まずは2018年度に新型のスカラロボットや垂直多関節ロボットを投入する他、人と同じ空間で働く協働ロボット(人協調ロボット)市場に参入することも明らかにした(プレスリリース)。

 同社は、省スペース、小型、高精度という「省・小・精」の技術に、力覚センサーなどのセンシング技術やビジョンシステムのような画像処理技術を武器とした、小型・軽量かつ高精度・高速のロボット技術を得意としている。同社代表取締役社長の碓井稔氏は、「腕時計の組み立て工程にルーツを持つ30年にわたるロボット技術開発の歴史がある」と技術に自信をみせる。これに同社が自社工場の自動化で培ってきたライン構築のノウハウや、グローバルに展開する製版ネットワークといった強みを生かしてロボット事業を強化する。