富士通は、「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3~6日、幕張メッセ)で、「健康管理」に特化したAI(人工知能)スピーカーを参考出展した。心拍数やストレス状態などの健康状態をチェックできるセンサーと音声対話エンジンを搭載し、測定結果や対話の内容に応じて健康に関するアドバイスを提供できる。

富士通が展示した、健康管理に特化したAIスピーカー。
富士通が展示した、健康管理に特化したAIスピーカー。
[画像のクリックで拡大表示]

 想定するユーザーは、高齢者を中心とする健康管理への意識が高い40代以上の世代。本体前面に人感センサーを搭載し、人が近づくと「こんにちは。今日の朝食は何を食べましたか」などと話しかけ、返答に応じてアドバイスする。

 さらに、本体上部に搭載する脈波センサーに指を乗せると、心拍数、ストレス度、血管年齢を測定できる。脈波センサーは緑色LEDで赤血球の動きを計測し、脈波の周波数で心拍数を、波形の傾向で血管年齢を、脈のリズムでストレス状態が分かる。測定したデータは無線LAN(Wi-Fi)経由でサーバーに蓄積し、タブレット端末やスマートフォンで健康状態の推移や同年代の人との比較ができる。毎日継続的に利用することで、測定精度の向上も見込めるという。

タブレット端末で測定結果を表示する様子。
[画像のクリックで拡大表示]
タブレット端末で測定結果を表示する様子。
[画像のクリックで拡大表示]
タブレット端末で測定結果を表示する様子。