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HOMEロボットCEATEC JAPAN 2017 > 豆腐つかむロボや粘度計、「触覚」技術の応用続々

CEATEC JAPAN 2017

豆腐つかむロボや粘度計、「触覚」技術の応用続々

  • 内山 育海
  • 2017/10/04 12:12
  • 1/2ページ
力触覚技術の応用事例を慶応大学と共同開発する企業の一部。
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 「触覚」を持つロボットをどのように産業応用できるのか――。慶応義塾大学は、物体の柔らかさや弾性を伝える「力触覚」技術を搭載したIC「ABC-CORE」の応用事例を、「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3~6日、幕張メッセ)で初出展している。ブースでは、2017年9月28日に発表した双腕ロボット「General Purpose Arm」や企業との共同開発事例を展示する他、力触覚技術を応用した新たな製品やサービスを共同開発する企業名も公表した(関連記事:「腐ったミカンを潰さずつかむ、『触覚』持つロボの応用広がる」)。

硬さも大きさも重さも「触覚」で

 農業や食品加工分野での応用事例を披露したのが、農業用選果システムなどでトップシェアのシブヤ精機である。同社が展示した「RHI ロボットハンド」は、豆腐や樹脂、紙粘土などの硬さの異なる物体を持ち上げて選別できる。力触覚を伝送するためのモーターを3個内蔵し、持ち上げる対象をつかんだときの感触で「硬さ」「大きさ」「重さ」を測定しながらハンドの握力を動的に制御する仕組みである。つかむ物の位置や角度の把握には、画像認識を用いる。

シブヤ精機が開発した「RHI ロボットハンド」。物をつかむ2本の指をそれぞれ動かすモーターと、垂直方向に重さを測るモーターの計3つを搭載する。
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 シブヤ精機は、果物や野菜の形状や傷み度合いを計測する画像認識システムや、近赤外光を用いた糖度計、スイカの内部の空洞を音波で検査するシステムなどを開発してきたが、触覚を活用するシステムの開発は初めてだという。「これまで使ってきた視覚や味覚、聴覚に、新たに触覚の技術が加わることで、人手に頼っていたイチゴや桃などの柔らかい果物の選果作業を大幅に自動化できる」(シブヤ精機 技術統括本部 製品企画本部 副本部長 兼 開発部 部長の二宮和則氏)。

豆腐を傷付けたり落としたりすることなくピッキングできる。
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 二宮氏によれば、今後の技術課題はコンテナの中に積み重なった果物をピッキングし、大きさや重さ別に選別して箱詰めするまでの自動化だという。ハンドが周囲の果物を傷付けることなく目当ての果物をピッキングできるよう、複数の方向からの画像認識を組み合わせたシステムの開発を進める考えだ。農産物だけでなく、弁当や総菜の製造ラインなどにも応用できるという。

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腐ったミカンを選別してピッキングするロボットシステム。ミカンをつかみやすいようにハンドは3本指である。

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