ホンダは2017年9月25日、着脱可能な車載用のリチウムイオン電池を「CEATEC JAPAN 2017」(幕張メッセ、2017年10月3〜6日)」で公開すると発表した(図1、2)。名称は「Honda Mobile Power Pack」。電動2輪車(EVバイク)や小型電気自動車(EV)をはじめ、家庭用の電源として共用できるようにする(ニュースリリース)。

図1 ホンダが開発した着脱式のリチウムイオン電池「Honda Mobile Power Pack」
図1 ホンダが開発した着脱式のリチウムイオン電池「Honda Mobile Power Pack」
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 電動車両の開発で大きな課題となるのは電池のコストだ。自動車メーカー各社は安価で小型な電池の研究開発を進めるとともに、調達先の選定によるコスト削減にしのぎを削る。

 ホンダが開発した着脱式の電池を適用すれば、2輪車と4輪車で搭載する電池を統一できる。2台の車両で一つの電池を使い回せるため、消費者が支払う車両の購入費用を大きく下げられる。

 利用時の課題だった充電時間の短縮も期待できる。実用化にあたり、道路脇や駐車場などに“棚型”の電池充電スタンドを設置。利用者は車両側の使用済みの電池と、棚型のスタンドにある充電済みの電池を交換する。