デンソーは、「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4日~7日)の同社ブースに複数のロボットやロボット技術を展示した(図1)。テーマは「DENSO ROBOT WORLD」である(関連ニュースリリース)。

図1●デンソーのブース 日経エレクトロニクスが撮影。
図1●デンソーのブース 日経エレクトロニクスが撮影。
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 同社は、昨年のCEATEC JAPAN 2015と同様に、自動車部品サプライヤーとして培ってきた技術をベースに新規事業に取り組む姿勢をアピールした(図2)。昨年は、ハンドクリームなどさまざまな製品や技術を見せたが(日経テクノロジーオンライン関連記事)、今回はロボットを軸にアピールする展示だった。

図2●ブース裏側にあった技術展開フロー デンソーの図。
図2●ブース裏側にあった技術展開フロー デンソーの図。
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 例えば、医療向けの自動追従型手台ロボット「iArmS(アイアームス)」(図3)。医師が繊細な手術を正確に行うために、手元を安定させることを狙ったロボットである。このロボットは手術時に医師の腕から手首を「ロボットアーム」で支え、手元の安定をサポートする。医師が腕を動かす際には滑らかに追従し、手術時は医師の腕をしっかりと支えて震えや疲れを抑制するという。

図3●医療向けの自動追従型手台ロボット「iArmS」 日経エレクトロニクスが撮影。
図3●医療向けの自動追従型手台ロボット「iArmS」 日経エレクトロニクスが撮影。
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