ロームは「CEATEC JAPAN 2016」(幕張メッセ、2016年10月4~7日)の自社ブースで、昨年も展示した羽ばたき飛行機「ORIZURU(オリヅル)」の改良版をデモしている。無線操縦できるだけだった昨年度版から改良し、姿勢を自律的に安定させる制御を組み込んだほか、腕の動きで操縦するジェスチャー操縦機能を加えた。

飛行デモ直前のORIZURU。左の女性が腕にはめたブレスレットで操縦する。右は機体を製作した超小型飛行体研究所の宗像俊龍氏
飛行デモ直前のORIZURU。左の女性が腕にはめたブレスレットで操縦する。右は機体を製作した超小型飛行体研究所の宗像俊龍氏
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 オリヅルは超小型飛行体研究所の宗像俊龍氏が製作した機体に、ローム子会社のラピスセミコンダクタが開発したIoT用途向けの制御基板を組み込んで製作した。920MHz帯の電波を使う無線技術「IEEE 802.15.4g」を使って遠隔操作する。

ORIZURUと開発者であるラピスセミコンダクタの斎藤直孝担当課長
ORIZURUと開発者であるラピスセミコンダクタの斎藤直孝担当課長
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