• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

お薦めトピック

PFNががん研究所、「人類を救う」診断法の事業化も

自らゲノム解析、国がんとも共同研究

2016/10/05 19:51
今井 拓司
図1●がん研究所の設立を発表
クリックすると拡大した画像が開きます

 深層学習(ディープラーニング)技術を手掛けるベンチャー企業のPreferred Networksは、「PFNがん研究所(PCRI:PFN Cancer Reserch Institute)」を2016年10月3日に設立した(図1)。「CEATEC Japan 2016」の会場で開いた記者発表会で、その概要を明らかにした。

 東京大学産業連携プラザに、遺伝子解析に用いる次世代シーケンサーを導入したウェットラボ(実験設備)を立ち上げた。実験で得たデータなどを対象に、深層学習をはじめとする人工知能(AI)技術を適用。(1)新規がん診断法の確立、(2)ゲノム分析によるがん治療方針の決定、最適治療薬の選択や術後の予測、(3)それぞれの患者に適応した個別化創薬の実現を目指すという。「実際の医療行為に使える情報の提供まで実現したい」(米Preferred Networks, America社Chief Operating Officerの大田信行氏)。

 同社はかねて医療・ヘルスケア分野を事業の柱の1つとしてきたが、これまでは情報処理の側面での研究開発にとどまっていた。自らゲノム解析などまで手掛けることで、深層学習技術の改良や、事業化のヒントが得られることを期待する。現在PCRIには、実験と情報処理の両方に詳しい人材5~6名が所属。国立がん研究センターなどとの共同研究に着手するなど、外部の研究機関との連携も始めているという。

 発表会では、既にがんの新たな診断法を開発中であることも明らかにした。2016年末から2017年にかけて発表する予定で、同社が事業として手掛けることを検討しているという。「かなり早期に、かなり高い精度で検出できる画期的な診断法。人類を救えるようなもの」(大田氏)と発言し、期待をもたせた。

日経デジタルヘルス Special

記事ランキング